横浜合気道場の指導員たちは、日本での通常クラスやセミナーでの指導に加え、海外での合気道セミナーやマスタークラスにおいても定期的に指導を行っています。渡航制限が解除された今年、ギヨーム・エラール先生とミハイル・ドブロカ先生は約3年ぶりにヨーロッパに渡ることができました。
まずミハイ先生が6月初めに母国ハンガリーへ帰国し、20年前に彼自身が合気道の稽古を始めたミスコルク市の地元道場で毎日のように指導を行いました。
ケチケメート市で行われた合気道セミナー
また、第2、第4の週末には、ケチケメートとブダペストでセミナーを開催し、指導にあたっては、基本技能の中でも受け身とつながりを重視し、稽古の最後には数多くの武器技も指導しました。
ハンガリーでの武器技トレーニング
6月末に日本を発ったギヨーム先生は、フランス南西部のバイヨンヌ市で毎年恒例のサマーセミナーを開催しました。毎朝1時間の武器クラスと、2時間の合気道クラスを行い、技と体の仕組みの細かなポイントに焦点を当てました。
朝の武器技クラス
この地はヨーロッパでも有数のサーフスポットであり、参加者は午後の休みを利用して、ビアリッツやホセゴーで海やレストラン、ショップを楽しみました。
休み時間が終わった後は、2時間の合気道クラスが行われ、技の流れやリラックスすることに重点を置きました。
フランスの生徒たちは非常に熱心で、各クラス25人以上が参加しました。
ギヨーム先生はバイヨンヌにて小規模の大東流合気柔術に関する研究会を主宰しており、合気道クラスの合間には特別授業が行われました。このグループは数年前から運営されており、ギヨーム先生が四国大東流本部から直接送られてきた修了証を授与することで、生徒たちの絶え間ない献身的な努力が正式に認められました。
ギヨーム先生から大東流合気柔術の二級を授与されるウミット・アルティナーさん
一週間の稽古と友人たちとの再会を終え、次のセミナーに移動する時が来ました。
ビアリッツの海に別れを告げる
次にギヨーム先生はビアリッツからロンドンに飛び、ケンブリッジで1週間を過ごしました。ウェストミンスター・カレッジは、映画「ハリー・ポッター」を彷彿とさせる、とても雰囲気のある宿泊施設です。
ウェストミンスター・カレッジ
前回同様、午前と午後のクラスが行われ、午前の最初の1時間は子供と初心者向けに行われました。
ケンブリッジ大学スポーツセンターでの練習風景
土曜日の夜は地元のパブにみんなが集まりました。イギリスでは恒例となっています。この日はクラブ創立30周年の記念すべき年ということもあり、特別な夜となりました。
クラブ創立30周年を記念して作られた記念品。
ヨーロッパでの素晴らしい時間を終え、2人は道場でのクラス再開、そして皆さんと畳の上でまた会えることを心待ちにしています!