5月は合気道の各種主要イベントで特に忙しいため、私たちの道場は定期的に世界中から合気道家が訪れるという幸運に恵まれています。最近のゲスト講師の1人は、パリ出身六段のファブリス・クロワゼ先生でした。
ファブリス先生は、クリスチャン・ティシエ師範の3人の弟子の1人としてヨーロッパで非常によく知られており、パリ・ベルシーで毎年開催されるフェスティバル・デ・ザール・マルティオーなどの演武でもに定期的にティシエ師範の受身をされています。ファブリス氏はパリにあるティシエ師範の道場でも定期的に指導も行っています。
2005年にベルシーで演武を行うクリスチャン・ティシエ師範。ファブリス氏は4人目の受身です。
ファブリス氏は、合気会本部道場や京都の岡本洋子師範の道場で稽古をするために、定期的に来日されています。そこでギヨーム先生は、横浜合気道場の稽古生達に特別クラスを教えるために、トレーニングスケジュールの合間を縫って来てくれないかと依頼したところ、ファブリス氏は快く承諾してくれました。
ファブリス氏は、合気道の分野での驚くべき技術力で知られているだけでなく、最も親しみやすく、最も教育熱心な先生の一人としても知られています。その結果、パリの道場は成功し、彼は今までに指導者を何人も育成してきました。
今回の特別稽古では通常の1時間稽古から2時間へと変更し、十分なスペースを確保するために稽古場をメインジムへと変更しました。ファブリス先生の特別稽古は比較的広いスペースと前受身のパフォーマンスを必要とする外回転投げのテクニックに焦点を当てていたため、十分なスペース確保をしたことは良かったようでした。かなり高度かつ綿密で複雑な技の指導も、初心者の稽古生たちには彼らのレベルに合わせた指導をしていただき、彼らの技が実際に向上すると称賛の言葉をかけてくれました。
特別稽古の後は近くの焼肉レストランに移動し皆で食事をして、その後はファブリス先生と一緒に道場エリアの元町と横浜中華街を散策しました。
今年の鏡開きの昇段に関して以前お伝えしましたが、運命の巡り合わせか、ファブリス先生は横浜合気道場長であるギヨーム先生と同時期に六段に昇段されました。道場として、この若い世代の才能ある先生のご厚意に感謝しております。また引き続き恩恵を受けることができるよう願っています。
そしていつか横浜道場のグループでパリの道場を訪問できる日が来るといいですね。